20年前のレビューアーの誕生日に、“プレゼントです!”と学生からもらった、その教文館の包装紙に包まれていた本が「魔法の書(EL GRIMORIO)」である。何で僕に“魔法の書”なのか考えてしまったが、せっかく頂いた本ですからきちんと読みました。本の帯に“空に落ちていく男、読み終えることのない書物、夢に住む人々、時を超える復讐。ラ・プラタ幻想派を代表する短編作家の不思議な世界。夢の時間の奇妙な話”とあった。読み進んでいくうちに、ウワーこりゃ純文学ではないですか、ミステリ、SFファンにも好いかも知れないが、純文学ファン向けの本だな、と思いながら読み終えました。この作家の作品は奇抜なアイデアに富み、遊び心を持った優れた作品であると思いますが、その好き嫌いはハッキリと分かれるでしょう。“魔法の書”の一遍だけでも読む価値はあると思います。
作家の Enrique Anderson Imbert (エンリケ・アンデルソン=インベル)は1910年アルゼンチンのコルドバに生れ、「魔法の書(61)」、「チェシャー猫(64)」、「クラインの瓶(72)」、「魔女たちのサイズ(85)」、「モーッアルトの指環(90)」などの知的で幻想的な短編を中心に創作している。またそれと同時にハーバード、ミシガンその他の大学で教壇に立ち、「イスパノアメリカ文化史」、「魔法的リアリズム」、「短編の理論と技法」などの評論集を出しているラテンアメリカの文芸批評をリードし続けている博士作家です。私は、当時、この本の刊行は題名の面白さから知ってはいましたが、プレゼントされなければ、この作家もラテンアメリカ文学にも触れることはなかったと思っています。その学生に感謝!
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魔法の書 (文学の冒険シリーズ) 単行本 – 1994/12/1
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社国書刊行会
- 発売日1994/12/1
- ISBN-104336035970
- ISBN-13978-4336035974
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
決して終わりまでたどりつけない不思議な本の物語「魔法の書」、身体がどんどん軽くなっていく男の話「身軽なペドロ」など、ユニークなアイデアと洗練された語り口で読む者を魅了する作品集。
登録情報
- 出版社 : 国書刊行会 (1994/12/1)
- 発売日 : 1994/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4336035970
- ISBN-13 : 978-4336035974
- Amazon 売れ筋ランキング: - 969,040位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 231位スペイン・ポルトガル文学研究
- - 354位スペイン文学
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
4 星
ラ・プラタ幻想派を代表する短編作家の不思議な世界?ウーン
20年前のレビューアーの誕生日に、“プレゼントです!”と学生からもらった、その教文館の包装紙に包まれていた本が「魔法の書(EL GRIMORIO)」である。何で僕に“魔法の書”なのか考えてしまったが、せっかく頂いた本ですからきちんと読みました。本の帯に“空に落ちていく男、読み終えることのない書物、夢に住む人々、時を超える復讐。ラ・プラタ幻想派を代表する短編作家の不思議な世界。夢の時間の奇妙な話”とあった。読み進んでいくうちに、ウワーこりゃ純文学ではないですか、ミステリ、SFファンにも好いかも知れないが、純文学ファン向けの本だな、と思いながら読み終えました。この作家の作品は奇抜なアイデアに富み、遊び心を持った優れた作品であると思いますが、その好き嫌いはハッキリと分かれるでしょう。“魔法の書”の一遍だけでも読む価値はあると思います。作家の Enrique Anderson Imbert (エンリケ・アンデルソン=インベル)は1910年アルゼンチンのコルドバに生れ、「魔法の書(61)」、「チェシャー猫(64)」、「クラインの瓶(72)」、「魔女たちのサイズ(85)」、「モーッアルトの指環(90)」などの知的で幻想的な短編を中心に創作している。またそれと同時にハーバード、ミシガンその他の大学で教壇に立ち、「イスパノアメリカ文化史」、「魔法的リアリズム」、「短編の理論と技法」などの評論集を出しているラテンアメリカの文芸批評をリードし続けている博士作家です。私は、当時、この本の刊行は題名の面白さから知ってはいましたが、プレゼントされなければ、この作家もラテンアメリカ文学にも触れることはなかったと思っています。その学生に感謝!
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2012年7月25日に日本でレビュー済み
作家の Enrique Anderson Imbert (エンリケ・アンデルソン=インベル)は1910年アルゼンチンのコルドバに生れ、「魔法の書(61)」、「チェシャー猫(64)」、「クラインの瓶(72)」、「魔女たちのサイズ(85)」、「モーッアルトの指環(90)」などの知的で幻想的な短編を中心に創作している。またそれと同時にハーバード、ミシガンその他の大学で教壇に立ち、「イスパノアメリカ文化史」、「魔法的リアリズム」、「短編の理論と技法」などの評論集を出しているラテンアメリカの文芸批評をリードし続けている博士作家です。私は、当時、この本の刊行は題名の面白さから知ってはいましたが、プレゼントされなければ、この作家もラテンアメリカ文学にも触れることはなかったと思っています。その学生に感謝!
5つ星のうち4.0
ラ・プラタ幻想派を代表する短編作家の不思議な世界?ウーン
2012年7月25日に日本でレビュー済み
20年前のレビューアーの誕生日に、“プレゼントです!”と学生からもらった、その教文館の包装紙に包まれていた本が「魔法の書(EL GRIMORIO)」である。何で僕に“魔法の書”なのか考えてしまったが、せっかく頂いた本ですからきちんと読みました。本の帯に“空に落ちていく男、読み終えることのない書物、夢に住む人々、時を超える復讐。ラ・プラタ幻想派を代表する短編作家の不思議な世界。夢の時間の奇妙な話”とあった。読み進んでいくうちに、ウワーこりゃ純文学ではないですか、ミステリ、SFファンにも好いかも知れないが、純文学ファン向けの本だな、と思いながら読み終えました。この作家の作品は奇抜なアイデアに富み、遊び心を持った優れた作品であると思いますが、その好き嫌いはハッキリと分かれるでしょう。“魔法の書”の一遍だけでも読む価値はあると思います。2012年7月25日に日本でレビュー済み
作家の Enrique Anderson Imbert (エンリケ・アンデルソン=インベル)は1910年アルゼンチンのコルドバに生れ、「魔法の書(61)」、「チェシャー猫(64)」、「クラインの瓶(72)」、「魔女たちのサイズ(85)」、「モーッアルトの指環(90)」などの知的で幻想的な短編を中心に創作している。またそれと同時にハーバード、ミシガンその他の大学で教壇に立ち、「イスパノアメリカ文化史」、「魔法的リアリズム」、「短編の理論と技法」などの評論集を出しているラテンアメリカの文芸批評をリードし続けている博士作家です。私は、当時、この本の刊行は題名の面白さから知ってはいましたが、プレゼントされなければ、この作家もラテンアメリカ文学にも触れることはなかったと思っています。その学生に感謝!
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2004年10月9日に日本でレビュー済み
けっこう難しい短編集。「魔法の書」「将軍~」「ツァンツァ」比べると判りやすい作品だが充分複雑。
ちょっと怖いんだけど何だかユーモラスでそこがまた怖い。
ちょっと怖いんだけど何だかユーモラスでそこがまた怖い。